作詞家・音楽プロデューサーのMINAMI KAZUHOが書き綴るノーコンセプトブログ。
なんだか最近すっかりメディアの話題にならなくなりましたが、ガソリン値上げは
ついに僕を“電車通勤人間”にしてくれちゃいました。さすがにハイオク170円代は
きびしい。僕のクルマはコンパクトとは言え、ほぼ空っぽの状態から満タンにすれば
\6,000にもなってしまいます。これで会社の行き来なんかをしていると約1週間で
再び空っぽ。そりゃあさすがに電車通勤にもなりますわいね。

電車の中での楽しみと言えばもっぱらiPodと本。好きな音楽を小さい音量で聴きながら
片道40分ぐらいの電車通勤中、ずっと読み耽る。最近は朝の時間帯でも電車を
選べばそれほど混まない電車があることもわかったので、うれしい。

そしてここ1週間ほど少しずつ読んでいるのがコレ↓

スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)
(2008/05)
竹内 一正

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言わずと知れたアップル社のCEO、スティーブ・ジョブズ、現在53歳。
アップルが新商品を発表する際、そのプレゼンテーションを行うのが彼。きっと皆さんも
ネット上の動画サイトやテレビのニュースなどで一度は見かけたのではないでしょうか。
これがもう毎度のことながら、とてつもなく素晴らしいプレゼンテーションなのです。
とても楽しく、思わず引き込まれる話術とプレゼンの巧みさ。彼のプレゼンテーションは
「3分間で100億円を稼ぎだす」とも言われているそうな。

別にiPodを買ったからではないのだけれど、ソフト産業に関わっているものとしてやっぱり
ハード業界のことはとても気になるわけで。特にここ数年のiPod、iTunesの躍進ぶりは、
僕が20数年前にリアルタイムで体験したアナログレコード⇒CDへの移行よりももっと
センセーショナルでワクワク感満載で、そしてビジネスフレームすら変貌していることを
ある種の危機感も持ちながら見ているわけです。このままじゃやべえ、でも楽しみ!
そんな心持ち。

そういったわけでスティーブ・ジョブズに関心が向くのも自然な流れなのですが、この本を
見て(と言ってもまだ半分ぐらいしか読んでいませんが)イイ意味でも悪い意味でも非常に
ショッキングで。いやあ、この人、性格悪いわ〜(笑)。悪魔的に狡猾な鬼です。
情なんか無用でビジネスの成就を最優先し、他人のアイデアは平気で盗む。でも成就させる。
すげえなあ、って心底思うけれど、ここまで極端にタフに人生を歩んでる人には、なんだか
圧倒されてしまいます。イイ意味でも、悪い意味でも。
僕も自分のことを本気で「性格悪い」と思っているのですが、なんかもう足元に及ばない・・
というか、質が違う気がする。うん。
あの素晴らしいとしか言い様の無い一連のプレゼンテーションをする原動力がどこにあるのか、
少しだけ判ったような気がするよ。

僕は現在41歳。
もう一度この41年を繰り返せるかどうかわからない年齢になった最近、エンタメ業界の
諸先輩方がどんな人生を送っているのか、関心を抱くようになったんですね。
もちろんスティーブ・ジョブズなんて指先にも届かないような人だけれど、あんな人生も
すげえなあと思ったり。一番身近に居て仲良くしてもらっている先輩プロデューサー・F氏の
ロックでお茶目な人生にもすげえなあと思ったり。はたまたうちの会社の役員なんかの
人生を横目で見ていたり。

41歳かあ。41歳なんだよなあ。
昔はもっと相当オッサンを想像していたのだけれど(笑)、なんだか自分で自分のことを
「おいおい、大丈夫かよ」と思うほど、20代の時と変わってない気がするんだよね、内面は。
案外「大人」って概念は、人生の本質においてどうでもいいものなのかもしれないね。

今日(あ、昨日か)僕が携わっているアーティストが誕生日を迎えました。
とてもキレイで澄んだ声を持ち、人の気持ちを明るくさせる笑顔を持った女性アーティストです。
僕は昨年彼女(達)のマネージャーを兼任する際に「僕に1年預けてくれ」と言ったのですが、
残念ながら約半年で人事異動があり、今はプロデューサーとしてのみ関わっています。
まあでも・・・彼女達にとってはそのほうが良かったのでは?と最近になって素直に思える
ようになりました。現在のマネージャーは優秀だし、非常に活躍し始めていますから。

「プロデューサーという仕事は時に誰かの人生を狂わせると知っていても、それを実行
しなければならない場合がある。あなたにはその才覚がある」と、先輩である大プロデュー
サー・S氏から言われたことがありました。その言葉を真に受けて、ある一時期はそれこそ
スティーブ・ジョブズばりにアーティストを完全にコントロールし、自分の思惑と違う意見を
すべて排除していた時期が僕にはあります。確かにその時は、大ヒットが生まれました。
でも一方では神経を極限まですり減らし、残ったのは疲弊と金。それも大した金・・一生
食えるほどの金ではもちろんありません。そのとき僕の中で、目指すものが変わったように
思います。

あと何年この業界で現場に携われるかは判りませんが、その間に・・・自分の目指す
素敵な成功例が出来たらいいなあ、と柄にも無く思うわけです。はい。

以上、とても長い長い独り言でした。
 

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

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プロフィール

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Author:mkazuho
MINAMI KAZUHO(南一帆):作詞家・音楽ライター・コピーライター。MINAMI KAZUHOは文筆活動時のペンネームで、音楽プロデューサーとしては本名を名乗っている。80年代後半の大学在学中に本格的なバンド活動を行う中でプロダクションに所属。アーティスト活動と平行して作詞提供を行い数々のヒットに携わる。大学卒業間際にバンドを解散、その後レコード会社に勤務し音楽制作ディレクターとして活躍。現在もプロデューサーとして良質な音楽とヒット作りに邁進中。2009年には音楽業界歴20周年を迎える。趣味はF1観戦・映画鑑賞(ティム・バートンものに目がない)・美術館巡り・クロースアップマジック、そしてもちろん音楽鑑賞。THE BEATLES・PHIL COLLINS・RUSH・AEROSMITH・ROXY MUSICその他を愛する雑食系洋楽オタクでもある。 (Photo by JUN ABE)

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