目覚まし代わりの携帯電話に起こされて
今朝、いつものように目覚めた。
リビングに行って、カーテンを開ける。
青空。
晴れてんなあ。
花粉も絶好調なんだろうなあ。
火曜日からカミさんが社員旅行で海外へ出掛けている。
3LDKは、1人と1匹(猫)には、ちょっと広すぎる。
外は晴れてても、ちょっと寂しいんだよな。
何年か前、こんなようなキモチになったことがあった。
なんだっけ?
・・ああ、そうだ。
会社を辞めたときだ。
・・
・・
音楽プロデューサー人生で、最大のヒットに関わっていた頃。
外部の人達からは羨ましがられ
何処へ行っても自分の関わった音楽が流れ
でも、その分だけ
いつの間にやら降って湧いた色んな人達は好き勝手なコトを言い始め
世間は世間で次への期待をバケモノのように膨らませ
僕は僕でそれらを無視するにもいなすにも反映させるにも憔悴し
売れれば売れるほど、心を許せる仲間が遠くなっていった。
忙しいのに、金もあるのに、喪失感だけ肥大していた、あの晴れた日。
会社を出て、打ち合わせに行き、
打ち合わせ場所から外へ出た時、もの凄く眩しくて
見上げた時に拡がっていた、青空。
ざけんな。
思わず口にした独り言。
そしてその1週間後、僕は会社を辞めた。
家で散々寝た。
結局のところ逃げたことにしかなっていない自分を認めたくなくて
ただひたすら・・眠りこけた。
音楽ビジネスなんて、もう2度とやらねえ。
でも、こんな歳になって、何が出来るよ?
眠りから覚めれば、頭の中にこびり付いた押し問答が蘇った。
そんな
そんな急転直下で子供じみた人生を生きている自分に
たった1人だけ、ずっと側で変わらずに居る人がいた。
それが、カミさん。
なんだ、イイ話じゃん(笑)。
まあその・・
かなり久しぶりの独身生活状態がどうなるのかなあと思っていたら
思いのほか居心地が悪くて。
結論としてはですね、
青い空を見て
『すんげえ晴れてんなあ』 とか 『花粉凄そうだなあ』 とか
独り言を言ったつもりでも、実はそこにすげえ大事な人が居て
その人に向かって言ってた、ってことなんだよね。
ジョン・レノンが言ってたことって、つまりはこういうことなのかな。
こういうキモチに気付いて
こういうキモチを大切にしなきゃ、と気付く人がもっと増えれば
もうちょっと 素敵な世の中になりそうな気がします。