作詞家・音楽プロデューサーのMINAMI KAZUHOが書き綴るノーコンセプトブログ。
実は健康の問題もあった、という報道も出ているようですが
「突然の辞任にビックリ」的な論調がほとんどですね。
確かにきっと多くの人がそう思ったのではないかと思います。
なんでかと言うと、それは「みんな本気で政治のことなんて
気にしていないから」。

ちょっとイジワルかつ厭世的な書き方でしたね。失敬。。
でもね、これ、当たらずも遠からずだと思うんですよね、実際。

僕ももちろんそういう内の1人であるという自己認識を踏まえた
上でのことですが、多くの人間って、世間が注目する何かが
起こるとワ〜っと寄って来る。ブーム、ってやつです。
流行(はやり)と言ってもいい。

ところがブームは長続きしません。特にここ最近の流行り廃りは
サイクルが早い。TV・新聞などのマスコミからネットの中での
一般人の書き込みまで、寄ってたかってバカみたいに毎日その
ことばかりが報じられる数週間があったかと思いきや・・・
その現象に何か一つ区切りのようなものがあった途端にぱったり
収束する。もう誰も口にすることも、興味を持つことも無くなってしまう。

あのさ、ビリーズ・ブート・キャンプってもう話題にならんでしょ?
誰かが口にしたとしても「お前、まだそんなこと言ってんのかよ」って
心の中で思っちゃったりするでしょ?
ビリー来日で盛り上がりは最高潮を迎え、帰国したら収束。
まさにティピカル。

安部総理大臣ネタ・・・これも似たようなものなんだよね。
そもそもは(実はもっと根が深いんでしょうが)過日の参議院選で
民主党大勝&自民野党化から続いた「安部コノヤロー責任とれ
ゴルァ」的な、自民の醜い祭りだったわけでね。

世間の関心は参議院選で民主が勝つの?自民は負けるの?って
いう前半部分に集中しちゃった。で、選挙結果という「区切り」が
付いてしまった途端、世間の大半は関心が無くなってしまっ
ちゃったわけで、普段の関心事から「政治」は薄れた。

だから参議院選後に安部首相やら安部新内閣やらの話題とか
安部是非論がどんなにメディアを賑わしたって、ブーム去り
かけの安部ネタから世間の意識はもう離れかかってたんだろう。
その後の動向もきちんと見ていれば「あー、安部、辞めても
可笑しくないよね」って普通に思うもん。

でも大半の人はそうじゃなかったんで「え、辞めんの?
びっくりー」となってしまったんじゃないすかね。うん。

僕は安部さんも自民も特に支持していませんが、まあなんだ・・・
今回の参議院選後の、安部さんに対する自民のこき下ろしとかを
暗澹たる思いで見ていました。イジメだよね、もはやあそこまで
くると。安部さんももう最近は病的な表情だったもんな。
自殺したらヤバイよなあ、って思ってしまうぐらい。

ここでひとつ、メディアの方に問いたい。
ああいうすったもんだ&醜いイジメを「政治家」と呼ばれる
大の大人の代表者達が展開している姿。あれ、子供やこれから
社会人になるべき若者達に見せて、大丈夫ですか?メディアの
皆さん。。。一国の総理大臣がですよ、選挙に大敗を喫した事で
あれほどまでに「仲間」から叩かれる姿。あれがまかり間違って
大勝でもしていようもんなら、きっと誰も何も言わなかった。
それが大敗した途端「やっぱりあの人は器じゃない」だってさ。
「選挙に負けたのは安部さんの支持率の低さのせいだ」だってさ。
すごいよなー、その身代わりの早さが。ちっとも自分の言動に
責任を持っている政治家が、少なくとも今の自民には居ないと
言うことを自ら暴露してしまったようなもんじゃないすか。
「語るに堕ちる」とはまさにこのことだね。

もう今夜のニュースでは「誰が次の総理か」なんてやってて、
安部さんの健康問題を心の底から心配してます的な報道なんて
今のところ一つも見てないもの。
大丈夫かね、日本。
確かに総理大臣としてはちょいと弱い人だったけどさ、じゃあ
お前やってみろ、って言われたら出来るかい?
人間はそんな器用には出来ちゃいないし、だからこそ周囲が
手助けしてやんなきゃいけないところを、みんなでこぞって
揚げ足取りに走って、誰も安部さんに「ご苦労様でした」なんて
気持ちを持っていない。最悪だよね、これ。

「敵に塩を送る(贈る)」という言葉があります。
僕はこの言葉がとても好きです。

16世紀に起きた川中島の決戦。
武田信玄と上杉謙信が5度に渡って戦を繰り広げたものです。
このとき武田軍は北條氏と今川氏の策略にかかり、前線に
食料を届けるための経路を絶たれてしまった。食べ物が無ければ
前線のパワーはみるみる落ちるのが当たり前。この時もっとも
困ったのは「塩」が届かないこと。塩分が取れないと、人は
直ぐに疲弊してしまう。
これを聞いた上杉謙信。「やったあ」と言うと思いきや
「争うべきは弓箭(ゆみや)にあり、米・塩にあらず」と言って
自らの敵である武田信玄に対して塩を送ったという話。

諸説見るとどうやらこれは証拠が一つも無いので作り話なんじゃと
いう見方が有力のようです。
でもね、この精神、すごく良いと思う。人間くさいじゃん。
こうありたいじゃん。

少し設定は違うけど「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もある。
昔から日本にはこんなイイ言葉が他にもたくさんあって、
これが道徳だったんだよ。美徳だったんだよ。
人間にとって、いちばん大切にすべきことだったんだよ。
「美しい国」ってのはね、実はこうした道徳をもう一度日本人が
取り戻すことからでなければ始められなかったんだよ、安部さん。
 
・・それがいつの間にか「そんな甘いこと言ってる場合じゃない」
っていう風潮が支配的になってしまってる現代日本。
世の中の大半の人がよくわからない不満を抱え、他人に優しく
出来ない。ヒトサマのメイワクを考えられない。泡沫のような
利益のために平気で誰かの気持ちを踏みにじる。見て見ぬフリをする。
そんな日本になってませんか?

日本、マジでやばいぞ。
こんなキチ●イだらけの国、マジでやばいぞ。

そう思ったりするのです。
 

テーマ:安倍総理辞任表明 - ジャンル:政治・経済

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Author:mkazuho
MINAMI KAZUHO(南一帆):作詞家・音楽ライター・コピーライター。MINAMI KAZUHOは文筆活動時のペンネームで、音楽プロデューサーとしては本名を名乗っている。80年代後半の大学在学中に本格的なバンド活動を行う中でプロダクションに所属。アーティスト活動と平行して作詞提供を行い数々のヒットに携わる。大学卒業間際にバンドを解散、その後レコード会社に勤務し音楽制作ディレクターとして活躍。現在もプロデューサーとして良質な音楽とヒット作りに邁進中。2009年には音楽業界歴20周年を迎える。趣味はF1観戦・映画鑑賞(ティム・バートンものに目がない)・美術館巡り・クロースアップマジック、そしてもちろん音楽鑑賞。THE BEATLES・PHIL COLLINS・RUSH・AEROSMITH・ROXY MUSICその他を愛する雑食系洋楽オタクでもある。 (Photo by JUN ABE)

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